
昨年の誕生日に四十にして惑わずという論語の一節を借りて、自分自身がこれから教員としてどのように進んでいきたいかを書き綴りました。あれから1年が経ち、迷わず進んでいくのには相当の覚悟がいるんだなぁと感じさせられた1年であったと思います。四十路の誕生日からしばらく経つと、厄年にもあたります。この1年は嬉しいこともいっぱいありましたが、悲しいことも試練だと感じることもいっぱいあった1年でした。まだ厄年は始まったばかりなので、この1年はもっと大変かもしれません。私の至らなさで、私のエゴで、私の能力不足で招いてしまったこともいっぱいありますし、反省ばかりが先行します。
でも、こだわってでも意地を張る決断をしたことは自分にとって大きなものでありました。それがいいことなのか不安が募ることが多く、孤立的になることへの恐れもあることも事実です。そのような不安に押しつぶされそうになりますが、妻の支え、友人の支え、学生の支えがあって、何とか立ち向かえていると感じる日々です。学生の支えというと、その表現方法を肯定的に感じない方も多くいることもわかりましたが、私自身には、代えがたい表現ですし、実際に強くそう思っていることでもあります。相乗効果であることが私の理想とするところですし、学生の頑張りがあって私が助けられることも多く、私がしているんじゃなくて、させてもらっているなぁと感じることもよくあります。ともあれ、向き合い続けること、その過程に自身の教員としての成長が見えてくると信じて決断しましたので、もうしばらくは走り続けたいと思います。足らないところ、努力しなければならないところ、逃げてはいけないところ、研究しなくちゃいけないところ…多方面で自分を見つめ直す必要があるのも理解しています。自身へ問いかける1年にしたいです。
今年度の41歳の誕生日も、学生と迎えることになりました。本当は6月第一週に予定されていた長野大学との心理合宿が、諸事情があり、昨年と同じく私の誕生日週と重なることになりました。前日の29日に、独自にポスター発表会を開催し、翌30日から合同の心理合宿に移りました。Facebookにも報告しましたが、今年の3年生の専門演習の学生とは、FBでのつながりもなく、私の誕生日を知らないと思っていましたので、暗闇をともすペコちゃんのロウソクの火は本当にサプライズでした。2年連続誕生日を合宿に行ってしまい、妻には大変申し訳ないです(来年は6月に開催なので、家族で誕生日を祝います)。3年生どうもありがとう。(合宿直前の上田駅前で集合写真)
今年の合宿も、ポスター発表や口頭発表で自分なりのベストを尽くす学生が多く、学生同士で支え合ったりする姿も散見されました。私自身、この合宿では参加者全員に発表の経験をしてもらうことを課します。それは、12名がしっかりとした発表ができるように指導するため、私自身を追い込むことになります。膨大な時間にもなります。だけど、学生にとって発表を通じて見えてくるもの、感じるものが大切だと思います。また、そういった自分への問いかけだけでなく、ほかの人の頑張りが見えてくる貴重な機会だと思うので、今年も全員が発表にしました。発表もレベルを問いますので、しんどいですが、その中で、ほかの人の優れている箇所を素直に受け止めて、自分への成長につなげてほしいという願いもあります。
今回の合宿の最後に、ゼミのみんなでミーティングをしました。友の支えや優しさへの感謝を口にする学生も多く、すべての私の体力的な苦労が一気になくなりました。時代には合わないかもしれないけど、がむしゃらに本気でがんばること、みんなで支え合うこと、馬鹿話しながら、無駄話しながら、だから支え合えること。私のゼミで大切にしていることが伝わっていると感じた瞬間でもありました。
うまくいかない時期も来るでしょうし、私の力不足で迷惑をかけたりすることもいっぱいあると思いますが、それぞれの個性がある、秘めた原石ですので、できるかぎり、無駄話しながら、向き合い続けたいと思います。それが私の選んだ決断ですし、覚悟をしたことでもあるので、惑わず突き進んでいきたい。
今回はこの2名のポーズが笑いの中心でした。3本指と睨みの融合ですが、ムードメーカーとしていっぱい笑いを提供してくれてありがとう。感謝を込めて、本当の写真は晒さないないでおきますね^^;