
お盆前の11日のオープン・キャンパスの準備の写真。2名の先輩SAの肩越しには、1年生。屈託ない笑顔の持ち主で、5分もしないうちにみんなから、新しいニックネームをいじられ笑いの中心に。話を聞くと、昨年のオープン・キャンパスで母親と一緒に人間科学科のコース別説明に参加して、この学科の受験を決めたそうである。学生スタッフの明朗で活発な説明が印象的で、そこからこの学科に入りたいと強く思ったし、母親も賛同してくれたと語ってくれた。最初は、この話を聞いて顔がにやけるぐらい、オープンキャンパスの実施担当者しては嬉しいことだったけど、だんだんとそう思って入学してくれた学生が、イメージしたどおりのキャンパスライフを送れる学科なのかと考え直したりするようになり、この連休ではどこかにこのことが常に頭の中にあった。。。
この大学に赴任して4年。様々なことがあった。最初の年は特にいろいろあって大学の3大トップから名指しで嫌われたりしたけど、何が悪いんだと開き直っていた。パワーバランスを学ばないといけないのかもしれないけど、学生の教育の領域と研究の領域は、アカデミックに活発に議論して良くしていくべき教員の聖域だと思っていて、ガラスのハートのくせして、この点はへっちゃらだった。今に見てろという反逆心の方が勝っていたぐらい。でも、正しいと訴えても通じないことも当たり前だし、努力して作り上げたことが審査されることなく流されていく。そういうことを直接的にも経験もしたり、特に間接的にそういうことを見ることが多くなった。
でも、あきらめちゃーいけないだろう、と自分から叱咤を受ける。
何よりこの4年間、卒論を指導した学生や、学生スタッフとして様々な学内イベントを手伝ってくれている学生に心底恵まれた。素直で、こちらが真剣に打てば響く学生ばかりだった。そして、模索して本気で議論すれば理解してくれる先輩教員や同僚や職員に恵まれていた。最初は敵だと思っていた人とも正面からぶつかっていけば、最大の理解者になってくれることもしばしば経験した。いいことばかりではない。学生とのかかわりも深く悩むこともいっぱいある。でも、一緒に悩んで考えてくれる学生や同僚の支えに感謝することばかりだ。学生が自身で成長して私が何もしなくても解決していくことだっていっぱい増えてきた。
これは諦めずに、抵抗しながら戦ってもがいてきたから、得られたものなのだろう。だから、ファイターであり続けなければならないだろう。
今年もオープン・キャンパスで人間科学科は学生スタッフが大学での学びを説明する。学生スタッフに憧れて、勉強も課外活動も頑張りたいと夢を抱いて入学を希望してくれる高校生が一人でも多く増えるようにがんばらなきゃいけない。また、そのような学びができるように、教育体制も整えないといけないし、何より、精一杯声を上げて学生が伸びる環境作りを訴え続けないといけないと強く思う。
コミュニケーションガイダンスの学生スタッフから始まり、その一部が、オープン・キャンパス学生スタッフや初年次教育のSAとなり、切磋琢磨していく。その学生スタッフらが1年生のモデルケースになり、次年度にへと。。。
秋学期や来年度に向け、障害も多いことは事実。上に描いたものの半分はなくなるかもしれない。だけど、一人ではないので、支援・応援してくれる教員、職員の人たちと、そして、これらの活動を通じて成長したいと頑張る学生たちと、悔いの残らない戦いを仕掛けていきたい。
23-24日のオープンキャンパスに向け、学生スタッフらと来週からがんばります。お盆休みはこれにて終了。気合入れ直しましたよ。