
昨日の夜は表現学部主催の光とことばのフェスティバルへ妻と参加しました。少しの時間でしたが、学生の制作したねぷたを堪能しました。
まずは、正直な感想を言うと、とても素晴らしいイベントで、同時にとても悔しい思いも感じていました。こんな素晴らしい初年次教育の在り方はありません。学部全体としてこのイベントを毎年開催し、年々規模だけでなく、教育効果も大きくなっている裏には、表現学部の諸先生方のご尽力があってのことだと思います。人間科学科や人間学部でこのような教育の在り方ができるのだろうかと自問していました。今年、基礎技法Aという授業を担当し、SA制度を導入して、ある程度の初年次教育ができたと思っていましたが、あくまでも個人の範囲の中の結果なのだと昨日感じさせられました。学部全体で実施した表現学部の先生方に尊敬の念を抱き、同時に悔しさも感じました。
もう一つは学生のプレゼンテーションについて。これは私が基礎技法で実施したポスター発表会でも起こったこと。元気がいいのとちゃけた感じがするのが紙一重で、1年生だと後者が上回ってしまいます。恥ずかしさと勢いといろいろな要素があるのだと思っています。しかし、その中で、学長賞とオーディエンス賞のW受賞の「空に憧れて」のチームのある女子学生が印象的でした。
妻とそのねぷたを見、通り過ぎようとしたら一人の学生が「説明させてもらっていいですか」と妻を引きとめました。そして、自分たちが作ったねぷたの意図を熱心に説明してくれました。ペンギンが空に憧れ、飛べるようにと願いを込めたことなどを。久々にしびれたプレゼンでした。聞いてほしい、伝えたいという純粋な気持ちだけで、私たちを引き留め、そして笑顔で終始伝え続ける姿。Tシャツ姿の私と妻は、たぶんその学生から見たら地元の夫婦に見えたのでしょう。もう投票も終えている時間にもかかわらず、想いのこもったプレゼンテーションをしてくれました。その学生がねぷた制作に相当な想いを込めていないとできないプレゼンでした。プレゼンそのものも、そこに至った過程が見えて素晴らしかった。残念ながらその女子学生の写真を撮り忘れてしまいましたが、ペンギンゲートの横で妻を記念撮影しました。
夫婦二人でいいなぁともったねぷたをもう一つ紹介。この宇宙飛行士は遠目から見ると躍動感があって、とても技術を感じました。ゲートの中にも星座を入れるあたりなど、小技も見事で二人そろって感嘆してました。その次が岡野先生のクラスのクジラ。岡野先生とお話をし、基礎技法のクラスで制作しました。。。と聞き、いいなぁと思いました。
同期職員の3人に遭遇。ゲートの中で撮影。いいですね。同期は。。。私も神達先生、寺田先生、金先生の同期の先生方と年1回は交流を深めています。
昨日は光とことばのフェスティバルに参加して、元気をもらいました。また、自身の力不足を実感させてもらいました。
あの学生のように、打ち込めて伝えたいと思わせる何かを私たちが提供できるか。
心理学の研究もその一つ。がんばらなきゃ。がんばれ自分!