連結

鉄分が極めて低かった私。タクマが電車に夢中にならなければ、ハヤブサとコマチが連結して東北へ向かうなんて知りもしなかった。東京大阪間を走る東海道新幹線より、この緑と赤の連結された新幹線が日本で最速の新幹線ってことも。

赤は盛岡で切り離されて秋田を目指し在来線を走る。なので切り離されてからはスピードが出せないし、在来線を走るから大きさも普通より小さいミニ新幹線というらしい。

今回は新たに仕入れた新幹線の知識を披露したいのではなく、この連結を自分に置き換えて数か月苦しんでいたことを吐露したいのかもしれない。で、いつもの串キングで、お酒を飲みながらが、自分の考えをまとめようとしている。

たぶん、私のこれまでの研究・教育軸は、学生スタッフ系と卒論系の2つのものがあり、それらは同じ方向に向かっているから途中まで連結されて突っ走っていたんだと思う。緑と赤の両側面を備える学生も出てきてくれて、走っているときに連結が途切れないようにとサポートしてくれていた。私自身もこの連結に時間をいっぱい注いでこれていたから、目的地まで連結されながら最速のスピードで駆け抜けていたんだと思うんだけど、去年はうまくいかなくなっている、連結が外れそうになっている…と自覚する毎日だった。

私の連結は、無駄な時間をいっぱい共有しながら時間をかけてという方法によって支えられていたけど、タクマが生まれてくれて、妻も育休が終わり仕事を再開するようになって、その方法ができなくなっていた。無駄にダラダラ時間を重ねることで学生と共有理解を図るという方法ができなくて、両方全力で向き合えることができていないんじゃないかと思うようになって、錯綜ぎみにも思えた。で、ぎりぎり、それは緑と赤の両方色の4年生に支えられて卒論4年生はうまくいったけど、3年ゼミ生には伝わらなかったし、反省多しだけど仕方がない。授業評価も過去最低。しゃーない。全力だったから。上部ではなく真の自分に向き合うゼミ。合わなかった。でも四年。卒業論文を通じて自信をもって社会に出てほしいとの願いは、今年は叶ったと思うけど、来年は自信がないなぁと思い、それがこの数か月の苦しみにもつながっていた。

学生スタッフのことは、学科として模索することは、諦めるべきかって悩んで重くのしかかっていて、たぶん私のやり方は今の学科状況では難しい思って、でも諦めていいのか、時間もないののにという自問自答し続けて、ようやく出てきた、シンプルな答え。

”間違ってないと思ったら絶対引くな”。数年前にTAKUMAのMCで震えた言葉。何度もその映像を見直して、意地を張ろうと。

私らしくできないならいらない。ここで学生スタッフに機会を作れないなら、もっと外に広げてやろうと。時間もないし、ボロボロだし、でも、一緒にチャレンジしようと思う学生が一人でもいる限り、そういうマニアックな選択肢の一つとして私が大学にかかわっていなければ存在理由なんてない。

何度も何度も揺れて揺れていたけど、自分らしく苦しみ続けることが、そういった姿を恥ずかしくもなく、晒していくことが、それを理解して卒業して、同じように模索し続けるOBOGに対するエールなのかもしれない。

何度も折れそうになるし、諦めようと思うけど、10-FEETの熱さ、純粋さ、bachoのひたむきさ、泥臭さ。こんな音楽に包まれ続けている間は、自分らしく模索し続ける。組織には馴染めないなぁ。子どもじみてるなぁ。出世できないよ。

人はあまり集まらなかったけど、今回のタクマ会、連結を試みてうまくいかなかったけど、それは仕方がない。でも来てくれた人の多くが、緑赤人間。大好きな人ばっかりだった。時間のない中、どう連結していくべきか、答えはないけど、うまくいくときも、うまくいかないときも、全力で伝え続けていくことの大切さを、バンドマンから学びまくっているので、がんばっていくことしかないよね。だからタクマ会は個人的には成功なんだ。

連結でいうと、facebookとの連結をやめる。今後はこじんまりここで気持ちをまとめていこう。

久しぶり長文