
今日何気に、母校の研究室のHPを見て、ポスドクのO後輩のブログにたどり着いた。卒論直後の投稿で、一緒に取り組んでいる学生や指導している学生からも教わることがいっぱいあるという内容が書かれていた。そこにあったのは「我以外皆我師」。調べてみると吉川英治の宮本武蔵の小説に出てくる言葉であるらしい。そのブログには、卒論時期の院生の苦労というより一緒に取り組むことができる幸福感が述べられていて、研究室の伝統っていいなぁと勇気づけられたよ。ありがとうO君。
私のほうは口述試験も終わり、来年に目を向けないといけないけれど、この時期特有の憂鬱な気分に覆われる。こんな時はお酒に逃げがちになるけど、昨日も今日も、いつもの串キングに顔を出すものの満席で入れずじまい。。。今日は代わりに西巣鴨まで戻って串猿へ。口述試験の打ち上げで、激しく飲んで以来。
自分のダメな部分も、私にしかできない部分も冷静に見えてくる。でも、ここで飲んでいると思い出すが、あの口述試験後の日は特別だったと思う。あの日を迎えるために、丸一年苦しくたっていいと思ったぐらい。助けあったり、競い合ったりできる環境。最終的に幸福になっても、それまでは至難の連続。いろんな意味で、ぎりぎりの綱渡りだと思う。だけど、卒論提出時に卒論生からマジックにかけられたと言われた。違うんだ、私がマジックにかけられているんだよ。私はハトさっ!我以外皆我師。私はダメな分、特に講義面でだめだからね。でも、研究を通じて、切磋琢磨できる。そのフェアな競争という中で自分を試す機会を作る。今年の4年は母校と変わらぬレベルまで頑張ってくれた。口述のPPTは圧巻だった。その切磋琢磨の中で見せてくれる卒論生の成長。いろいろな教育の方法がある中、私の方法は異色だと思うけど、この成長があるから狭い折の中で、狭い袖の中で隠れるハトになれる。そうハトなのだ。
長いトンネルだったけど、明日から新たな第一歩。ダメな部分は見直す。受け止める。で、頑張りたいと思う学生に機会を作る。それが母校を出たという証。逃げて後悔するより、ダメな部分を受け止め続けること。それしか取柄ないしね。頑張りますか!酔って投稿するのだめかもと思いつつ、まぁ本心だし。ハトとわかったし。