“決意の歌”

もう五年前になる。初年次教育に、総合的にお手本となるSA(スチューデントアシスタント)と呼ばれる上級学生の先輩の存在が必要だ、と信じ、大学側との交渉をしながら、もがき、足掻いて、なんとか(結局一年のみだが)私の希望する形でSAが実現した。下の写真はそのときのSA。初年次教育の講義を一年間補佐して、その最後の授業後に撮った一枚の写真。みんな安堵の表情だ。印象的で、個人的にも大切な一枚。

内藤サバちゃんが核となり、さおちゃん、もーこ、もえの。そして、エースのまりさんが後期から加わって、最高のSAの布陣だったと思う。初年次教育にSAは成果があったと信じてきたけど、私の若さゆえ、当時の初年次教育の担当の人たちにちゃんと理解されず…間違っていないのにと孤立の道を進みそうになった。

だけど、翌年以降の自分の授業で、公式な制度的なものではないけど、一緒に苦悩を共有してくれた学生スタッフに恵まれてきた。

数年後の今、初代次教育に関わる重要な役職を得ながら、自分らしい方法を提案できる立場になった。でも、すんなりといかず、苦悩の毎日だった。この一年は自問自答の毎日といってもいいぐらい。

本音として、これまでのことを踏まえて、舐めんなよ、というオス的なことも思ったり、そして、今何より子育て真っ最中だから、時間的制約が重なり、学生スタッフを取り入れた初年次教育の制度設計をやりきれるのかという不安に押しつぶされ、ひよっていたと思う。

だけと五年前にSAが終わっても、翌年に、ジュニア、たいし、えりちゃん…など、そして、2年目に萌ちゃん達、で、甘いも吸いも一緒に味わった盟友のアスミン、姫やリリやみちみちなどが、その後も継続して縦のつながりを大切にしてくれなが、紡いでくれていた。下の写真はその後の四年間紡いでくれた学生たち。

もう決意すべき時と思い、来年からの初年次教育の担当になって、SAを巻き込んで、数年前に描いた夢を追うことに決めた。今と昔じゃ、立場も役割も家庭のことも含めて全く違って、できるんだろうかと自問する毎日だ。本当にこのことを決意するまで相当な時間がかかった。

だけど、今まで一緒に模索してくれてきたOBOGたちから、今もまだやったんですねと言ってもらえることが重要なんだと思う。模索するから、彼ら彼女らたちと昔話ができるんだと思う。

今の大学は選択肢の問題。私のやり方は端にあるマニアックな選択肢。

足掻きもがきベストを尽くすこと。私自身が実践しなきゃいけないし、もう一度、やってやろうじゃん。そう決意しながら、bachoの決意の歌を聴く。信じた道をいく。