だとしても

久しぶりの投稿。その訳もいっぱいある。

10数年ぶりに毎週あるドラマを楽しみにしていた。ウロボロス。最後までずっと毎週金曜日が楽しみだった。1話から最終話まで毎週見ていた。このドラマの世界観が好きだった。先週に最終話。悲しい結末を怯える私であるが、今回このドラマの悲しき結末に心打たれ、逆にその純粋な強さに惹かれた。普段、感情移入に負けてしまう私は、普段ラブストリーのドラマすら見れない。主人公の男女がすれ違うだけで心が苦しくなる。つらくて見れなくなる。だからドラマは避けていた。だけど、ウロボロスの結末は、様々な批判があるのもわかるが、私は純粋に受け入れることができた。自分自身もこうありたいと思った。

私にはある長所ともいえ短所ともいえる特徴がある。それは学生との年齢差を忘れて近い感覚を大切にすることと。尊敬する大学院時代の後輩も年齢的には10ぐらい離れているのだが、そんな感覚が全くない。関西弁で言うと、おない。

もう私と今の学生の年の差は親子ほどあるという現実を忘れてしまい、教員と学生という関係というよりは先輩後輩的な関係がいいのではと思ってしまうこと。できるかぎり、学生をニックネームで呼ぼうとする。学生スタッフを運営していく中で、学生との距離をなくそうとするためについつい出る癖である。学生と一緒に作り上げようとする癖もある。長所にも短所にもなる。この点は短所ではないかとの身近な同僚教員の指摘が様々あって、この3月は、ずっと投稿できない間は悩みに悩んだ。これは短所でもあるのだが、もしなくしてしまうと唯一の長所がなくなっていまう。そこに気づかれず、短所だけを指摘されて同僚にも啖呵をきってしまうこともあった。

解決の糸口が見えぬまま、4月の新入生コミュニケーションガイダンスや来週のオープンキャンパスン準備を進めている。自分に言い聞かせながらなんとか。でも、今日在学生ガイダンスがあって、このままじゃだめだと思った。悩んでいる自分がモロでてしまう。大学とは専門教育の場。私は社会心理学という専門領域の中、それを教授することが本務である。だけど、だけど、もっともっと、切磋琢磨する環境を大学の中に作りたいと思い、ずっとこの4年この大学で戦ってきた。初年度から、磨けば原石だらけの学生が眠っていて、本当に開花する機会を作りたいと思った。それは専門教育だけにあらず、もっともっと切磋琢磨する環境を、大学に学生が入れる環境を作りたかった。この前、大学院時代の後輩を飲んでいて、私が育てている学生に対して、直系と表現してくれ、様々な応援を約束してくれた。私は母校の環境に感謝している。激しく研究が主流の競争社会であったが、利害関係を超えた教育が伝統的にあった。谷田さんがその観点で育てている学生だったら、私にとっても直系の後輩だと。

今日、在学生のガイダンスがあって、今年からゼミ生になる3年生や卒論ゼミの4年生に話す機会があってこのままではだめだと思った。学生の可能性を信じ、ぎりぎりまで学生も私も互いにもがこうとするスタイルは問題があるのかもしれない。それが大切だと思って、これまで強く学生に対面できていた。どうおもおうが私はこういった信念だと。でもある程度の線を引いてそこに学生が頑張れるように持っていくことが学生にも教員にも幸せなラインだと思うことがしばしばあった。私のやり方は間違いなのではと思うことも直面させられた。もがくことよりも線を引くことが重要。だけど、ドラマの言葉を借りると、だとしても、、、だとしても、

そこに私の幸せはない。ぶつかっても私のことを嫌いになっても、一生懸命ぶつかりながら伸びていく学生を支援したい。そういう教育方法の模索が、私が幸運にもこういうった職業に就くことができている使命なのではないかと思う。学歴や学力じゃなく、思いやりや要領や様々なその学生の長所を見つけて行くこと。大学院の時、英論文も読めなくて、論文も書けてなくても、優秀な研究者じゃなくても、先生や先輩や後輩が私の長所を見つけてくれたように、一生懸命がんばることで見えてくるものを、その無骨さを表現できる場所を作っていかなきゃと思う。

指摘をしっかり受け止める素直さを忘れないように、改善を図りながら、でも芯を信念を持ち続けながら、誰に文句を言われても、頑張りたいと思う、成長したいと思う学生の観点に立ちづづける教員であることを誓いたい。もし、単純に専門教育の教授であれば、私よりも優秀な教員ばかりである。そこを伸ばしながらしっかり研究もしながら、どう思われても、そこに正解がなくても、、、だとしても信念を強く持ち続けなきゃ。

事情があり、数週間禁酒を守っていましたが、今日だけは、一人でPCをカタカタできる串キングで、日本酒を飲みながら自分との会話を重視しました。決意じゃないけど、名前を公開しているので恥ずかしいという想いもあるけど、パブリックに書き残すというのもあとあと大切なのかなぁと思っています。もうだめだ、全部消してやると思う日まで。酔ってここに書き記したので、負けるな自分。

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