
今年で42歳。40代は誕生日ごとに、「四十にして惑わず」という論語の一節を借りながら、今年の1年をどう模索していくかを書き綴り続けていきたいと思っていました。誕生日は5月30日ですが、今は6月14日の明け方です…朝3時のミルクを担当したので、それを終えてから眠ろうと思い、3時を待つ間、こうして久しぶりにブログに向かっています。6月14日ということは、長男の工茉が生まれてくれて1ヵ月が経ちました。長い不妊治療を経て、最後の最後に天から授かったと感じるぐらい、生の奇跡を感じています。一方で、私も妻も体力勝負が続き、寝不足と戦う毎日です。我が息子は、よくぐずって、妻に甘えてばかりですが、すくすくと成長してくれています。この職業柄、同級生と比べると、人生のペースが遅くなるというか、安定した定職の教員になれたのも、結婚したのも30半ば、そして、40を過ぎて父親に。その分、いろいろな人からアドバイスを受けることもできるので、焦らず、しっかりと家庭を大切にしていきたいです。その誓いが42にして思う最大のことです。
その一方で、予想はしていたけど、時間の配分がうまくできていなくて、時間的な切迫がいつもあって、苦しい時も多くなりました。そして、時間のなさを言い訳に、学生と真正面からぶつかることを避けているのでは、とも思うこともあり、どう時間をコントロールするかが課題と感じる毎日です。これまでは妻の支えもあり、ゼミの学生やスタッフの学生と精一杯向き合って、最大限無駄な話をしながら信頼関係を形成してきて、そして、学生間の切磋琢磨できる環境づくりを心掛けてきました。こんなことを恥ずかしみもなく書くことができるぐらい、こここそが恩師から受けつぎたい部分ですし、研究ができない私だからこそ、ここだけはと思い、今日まで来ました。いっぱい失敗しつづけましたが、こんな私が大学の教員として、若い原石たちに向かうのだから…友のいい部分を認めながら、自分を素直に受け止め、そして、支えあいながら切磋琢磨する重要性を伝えていきたいと思ってきました。
これまでは時間を最大限使って伝えていこうとしてきましたが、これからは家庭との両立もあります。多くの先輩が直面した問題でもあると思いますので、アドバイスをもらいながら、私らしく教育していくために、精一杯あがいて、もがいて、”諦めの悪い男”を継続していきたいと強く思っています。
そのためには、舌足らずで、短期的にはうまく伝わらなくて、ネガティブな評価を受けることも、嫌われることだって多くなるけども、学生に向き合あって伝えるべきことは伝えていくということを、今年の目標にしたいです。これは本当に難しいことです。流した方が楽だし、好き勝手言わせておけばいいと思うことも多いですが、学生が卒業して、社会に出て、それが問題になる可能性があることならば、向き合いながらしっかり伝えなきゃと思います。本人にとっては辛いことも、正直に伝えてきた学生が、卒業式後に送ってくれたメールがあります。宝物になりました。そして、多くの卒業生が、社会に出て大学に顔を出してくれるようになりました。後輩にエールを送ったり、つながってくれたり。そういったことをもっと増やしいくには、やはり私自身が諦めの悪い男であり続けることが何よりと思っています。
妻を大切にして一緒に工茉を育てていきます。諦めずに、切磋琢磨できる環境を作っていきます。そして、10-Feetの音楽に日々の活力をもらいます。42にして思うこと。つらいことも多いでしょうが、私には「たくま」しかないので^^;精一杯頑張ります。