田谷です。
かなりご無沙汰しています。みなさん楽しい春休みをすごしていますか?
さて、北海道に六花亭という老舗のお菓子メーカーがあります。マルセイバターサンドなんかが有名ですね。
このお菓子屋さんが、ホワイトデー向けに期間限定で気になる商品を出していますので紹介したいと思います。まずはリンク先をご覧ください。
https://www.rokkatei-eshop.com/eshop/commodity/00000000/10602/
何が気になるかわかりましたか?ハート型のチョコがかわいい?おいしそう?
そうかもしれませんが、私が気になったのはチョコレートの缶のデザインです(リンク先「ほかのイメージを見る」をクリックすると缶の拡大画像が見られます)。
まだ「で、何?」と思う人も多いかと思います。缶の画像を拡大したら、そこに顔を近づけたり遠ざけたりしてみてください。
缶にあしらわれたハートの模様が回転しているのが見えたのではないでしょうか?
この缶には明治大学の新井仁之先生がデザインされた錯視が使われています。
新井先生といえば、2010年に Best Illusion of the Year Contest で優勝したこの作品が有名ですね。
今回のチョコレート缶に使われている錯視は、ピンナ・ブレルスタッフ錯視の1バージョンではないかと思われます。
心理学を勉強しているみなさん、ホワイトデーのお返しに錯視チョコレート缶はいかがでしょうか。
【もっと詳しく知りたい人のために】
参考ウェブサイト: NTTの錯視フォーラムです。ピンナ錯視の詳しい解説が載っています。
文献 : ピンナ・ブレルスタッフ錯視が最初に発表されたときの論文です
Pinna, B. and Brelstaff, G. J. (2000) A new visual illusion of relative motion. Vision Research, 40, 2091-2096
田谷