田谷です
先日、他大学の先生たちと話をする機会があったのですが、そのとき学生のメールマナーが話題に上りました。
メールの書き方については私も以前から気になる点があったのですが、この会話でこれうちの学生だけの問題ではないなと改めて思いました。
今回、最低限気を付けて欲しいこととして、以下の4つについてまとめます。
1) 件名
2) 送信者(メールを書いた人の名前)と宛名(メールを送られた人の名前)
3) メールチェックの頻度
4) 返信までの時間
5) メールを送る時間
1) 送信者(メールを書いた人の名前)と宛名(メールを送られた人の名前)
まずこれだけは絶対守ってほしいのが「送信者の名前を明記する」ということです。このことはは読まなくてもよい(もちろん最後まで読んでほしいですが)、というくらい重要です。なぜかというと、PCメールでは携帯メールと異なり、誰から発信されたのかわからないためです。
例えば、課題をメールで送らせると、件名も送信者も無しで、beer_daisuki@xxxx.co.jp という非常に匿名性の高いアドレスからメールが送られてきたりします。さらにこういう人は本文にも
○○の課題です。
の一言だったり、これはまだましな方で、酷い時には無言だったりします。しかも課題ファイルにも名前が入っていなかったりして、そうなると提出者が誰なのか明らかにするのはかなり時間がかかります。忙しい時などもう面倒なので不可を付けたくなります(そして大学の先生は大体忙しいです)。
2) メールの件名について
メールの件名が無いメールも多いです。最低限何についてのメールなのか書くようにしましょう(ここに送信者の名前を書くのもよいと思います)。これもまた、マナーの問題というよりも実用上の問題です。大学の先生のアドレスには沢山の(数十件~100件以上の)メールが毎日届きます。件名を見て何の用かわからないメールについては当然後回しにされますし、迷惑メールだと思われて無視されることもあります。
3) メールチェックの頻度
PCに送った重要なメールを読んでいないために不利益を受け、「毎日PCメールをチェックするわけないじゃないですか」と逆切れした学生がいたという話を聞きました。この件については、台湾に旅行する際にパスポートが無いことが成田で発覚して「台湾に行くのにパスポートが要るなんて知るわけないじゃないか」と逆切れしたある老人を思い出します(これは都市伝説かもしれませんが)。
PCメールは毎日チェックするものです。それをせずに何か不都合が生じても誰も弁護してくれません。自分専用のPCを持っていない人、PCを立ち上げるのが億劫な人は携帯メールに転送するようにしておけば済む話です。
4) メールを送る時間
「夜中にメールを送ったら失礼にあたるのではないか」と考える学生も多いようです。しかし電子メールはそもそも電話と違っていつでも送信して良いものであり、その利便性によって普及したものです。なので、メールは食事中だろうが深夜3時だろうが正月だろうがいつでも出して良いのです。
携帯に転送していた場合、深夜だと着信音が鳴って失礼ではないかと思う人もいるかもしれませんが、そもそも時間帯の異なる海外などからもひっきりなしにメールは届くものなので、気にする人は夜中は着信音が鳴らないようにしています。
最後に断わっておきたいのですが、上に書いたことはお説教でも「今どきの若者はなっとらん」という話でもありません。このブログを読んでいる学生のみなさんに知っておいてほしいのは、「携帯メール」と「PCのメール」はよく似ていますが、全く別のツール(道具)だということです。別の道具なので、当然使い方や要求されるマナーは異なります(お箸と、フォーク・ナイフではテーブルマナーが全然違いますよね)。みなさんは携帯メールの方に早く触れ、日常的にも使う機会が多いのでこちらの方のマナーはよくわかっているのだと思います。しかし、大学や会社ではPCメールも携帯メールと同様に使いこなせる必要があります。早めにマナーを知っておいた方が良いだろう、というのが今回の記事の意図です。
今度先生にメールを送るときは、試験期間中に(というのは、大学の先生というのは常時それくらい忙しいということです)毎日100個くらいのメールを読み、返信する必要がある状況をイメージして、どういうメールなら読んでもらえるのか、ということをちょっと想像して欲しいと思います。